ボディーバッグ
2011年01月20日
生地を染めていきます~第五話~
このブログは、京でんが企画した商品がどのように作られているのか、商品が完成するまでの軌跡としてご紹介致します。
初めてご覧になる方は、第一話からをおすすめします。
2011年ボディーバッグ企画/第一話を読む
初めてご覧になる方は、第一話からをおすすめします。
2011年ボディーバッグ企画/第一話を読む
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回はいよいよ括った生地を染めていく過程をまとめたいと思います。
長いので前編/後編にわけさせていただきますね。
まず、こちらの純白の布を加工します。
↓ ↓ ↓ 括ると・・・
こうなります!一つ一つがすごく小さくて細かい。
白のままで使いたい場合は、この生地をそのまま使います。
では早速染めの現場をレポートしますね。
---------------
こちらが、布を括ったそのままの状態です。触ってみると結構固い。
水に晒し、インクを落とします。
十分に柔らかくします。
染料がよく行き渡るように、端を留めます。
ここで染料の準備を...
染料の温度を常に暖かく保ちながらの作業です。
赤色に、渋みを出すため紫を適量混ぜ合わせていきます。このへんは昔ながらのやり方で、職人さんの感覚だけで色を出していきます。
後編に続く・・・
2011年01月19日
絞りの現場を見せていただきました~第四話~
このブログは、京でんが企画した商品がどのように作られているのか、商品が完成するまでの軌跡としてご紹介致します。
初めてご覧になる方は、第一話からをおすすめします。
2011年ボディーバッグ企画/第一話を読む
糸を片手に持ちくるりと引っ掛けていきます。
なんとも早技!!!
初めてご覧になる方は、第一話からをおすすめします。
2011年ボディーバッグ企画/第一話を読む
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
絞り染めの絞りとは、まず絞りたい模様の図案を描き印をつけ、糸でひとつひとつ括(くく)っていきます。
“縫って絞る”だったらわかるけど、“括る”ってどうやるのかな~?
と疑問に思っていました。
実際括っているところを見せていただいたのですが、なるほどと納得。
このような道具を使います。
この日は撮影の都合で違ったのですが、本来は畳の上に道具を置き座布団を敷いて、その上から道具を押さえるようにして正座します。
上の画像、先から針が少し出ているのがわかりますか?
道具の先端に針を入れ、松脂(まつやに)で固定するのだそうです。
この針に布を引っ掛け・・・
糸を片手に持ちくるりと引っ掛けていきます。
なんとも早技!!!
そして列を括っていくと・・・
このようになります。
青の印は洗うと落ちるようになっているので色も自由に染めることが出来るんですね。
単純な模様ではなく、複雑な物になるとこんな絞りもあります。
非常に複雑で繊細ですよね。
一見作業は簡単そうに見えるのですが、糸を絞める力加減などの具合いが難しく、やはり年々仕事を受け継ぐ若者が減っていて今は昔ながらの手作業でされているところは少ないそうです。
貴重な現場を見せていただき、ありがとうございました。
これからも日本に長く伝えていきたい伝統技法ですね。
2011年01月18日
京鹿の子絞り~第三話~
このブログは、京でんが企画した商品がどのように作られているのか、商品が完成するまでの軌跡としてご紹介致します。
初めてご覧になる方は、第一話からをおすすめします。
2011年ボディーバッグ企画/第一話を読む
初めてご覧になる方は、第一話からをおすすめします。
2011年ボディーバッグ企画/第一話を読む
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回のブログはボディーバッグに使う素材ことを少し説明させていただきます。
皆さん、京鹿の子絞りをご存知ですか?
京鹿の子絞りとは、絞り染めの種類のひとつです。
絞りは布を糸で括(くく)っていくのですが、解いた時の模様が小鹿の斑点のように見えることから「鹿の子」という名前で呼ばれるようになったそう。
和小物を扱うお土産屋さんなどで一度は見たことがあるのではないでしょうか。
こちらは西村染工さんで販売されている商品です。
確かに、規則的な模様が美しく小鹿の模様のようにも見えますね。
さて、こちらはまず布をひとつひとつ絞っていくところから始まるのですが、
職人さんの技ってほんまにすごい!と、実感したのであります。
物創りの現場を見せていただくと、いつも何かしらの感動をいただきます。職人さんにとっては日常の一コマであっても、私からしてみると「神業」としか思えない作業の連続なんですから。
ではでは、次回はさっそく絞りの現場をご紹介致します。
2011年01月15日
イメージの決定から依頼~第二話~
このブログは、京でんが企画した商品がどのように作られているのか、商品が完成するまでの軌跡としてご紹介致します。
初めてご覧になる方は、第一話からをおすすめします。
2011年ボディーバッグ企画/第一話を読む
いよいよ、形・色・大きさ・素材選びなどに入っていきます。
初めてご覧になる方は、第一話からをおすすめします。
2011年ボディーバッグ企画/第一話を読む
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いよいよ、形・色・大きさ・素材選びなどに入っていきます。
色々なサンプルを見ながらイメージを決定!
ボディーバッグはカジュアルな雰囲気なので、
カジュアルと和を禅でどう活かしていくかが鍵となってきますね。
京でんの商品は、“京都”の利を活かした物が多いのです。
京都には昔ながらの伝統工芸を受け継ぐ職人さんや、
物創りに関わる方が多くいらっしゃいます。
多くの方々に協力していただいてこそ、京でんの商品は完成することが出来るのです。
今回は、以前このブログでもご紹介させていただいた絞り染めの西村染工さんにご協力いただくこととなりました。
次回はさっそく、ボディーバッグの詳しい内容に入っていきたいと思います!
小物の企画開始~第一話~
このブログは、京でんが企画した商品がどのように作られているのか、商品が完成するまでの軌跡としてご紹介致します。
2011年ボディーバッグ企画/第一話
2011年ボディーバッグ企画/第一話
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
禅ではデニムなどのパンツからスタートし、トップス、小物と、おかげさまでだんだんと幅広いアイテムを扱うようになりました。
小物は、ハンチング・キャップ・ニットキャップ・雪駄・マフラータオル...など、様々なアイテムを作ってきたのですが、やはり禅でトータルコーディネートも楽しんでいただきたいとの想いがスタッフにはあり・・・
こちらのショルダーバッグが12月に発売されたのですがあっという間に完売(((( ;゚д゚)))
↓↓↓
その後お客様や取扱店舗様から、「流水櫻のショルダーバッグ、まだありますか?入荷予定は?」など、今でもよくお問い合わせいただきます。
生産にかなりの時間がかかってしまうため、こちらはまだ再販未定なのですが、
実はショルダーバッグを企画する際にもうひとつバッグを作ろうかという話になっておりました。
それは、ウエストバッグ型のボディーバッグ。
私も以前使っていたものがあるのですが、
ボディーバッグの良い点は、ウエストでも、背中に斜め掛けでも持てるので手が空きとにかく楽♪
中の物を取り出す時にはストラップを回しくるっとバッグを前に持ってきて取り出せるので、同じ手が開くリュックなどに比べても手軽に持つことが出来ました。
そんな便利なボディーバッグを、禅仕様で皆さまにお届けしたいなと、思っております。
それでは、完成するまでしばしお付き合いくださいね。